霧中
霧の中の交通事故で母親は死亡した。少女がそれを目撃したのは九つの時だった。
数年後、高校生田崎葉子の元に、行方不明になった妹を捜しに堀川圭吾という青年がやってきた。その青年が現れたことで葉子の精神バランスは崩れ始め、やがて彼女の記憶が失われていることがわかりはじめるのだが…
作者が15歳〜17歳にかけて初めて連載した長編小説。
1987年4月〜1988年11月、在学中の高校の文芸部部誌「ふうせん」(53号〜59号)に連載。
1988年〜1990年個人誌発表にあたって改稿。
本掲載分は、一部文芸部誌で使用した分をのぞいては、個人誌分を採用し、わずかに訂正を施した。
あとがきは2000年8月31日のもの。
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